それは、６月末のお話です･････。
割れ物は、ちゃんと新聞紙でくるまなくっちゃ！
クッション性がないと、割れちゃうんだよね。
衣類は、衣替えのときにいつも衣装ケースに
つめてるから、このまま持ち出せば、安心！
おお〜っ！！
電化製品は、箱を捨てずにとってあるから、
２回の部屋に箱詰めして並べてるのよ。
“･･･・・・・・・・・・・・・・・・・。”
（まだまだ蓋開いてるじゃない！
うさよちゃんものんきだよね。
あたし、今度どこにいくのかしら？）
梅雨時だから、当日の天気が心配だよね。
雨の日の引越しなんて、最低だし。
さあ、全部詰められたわよー。
前日ぎりぎりだけど、全部ラベルも貼ったし、
分類して、集めてあるからわかりやすいはずよ。
あとは、布団だけだね。あれは、車に積んで
もって行こう。
当日朝―――
パンかじってるうちに、引越し屋さん来ちゃうわね。
さあ、因幡家の引越し開始です！！
引っ越し屋のおにいさんが、手際よく大型の家具
や電化製品の梱包をしてくれます。
2階に集めた荷物もどんどん運び出してゆきます。
えへへへ。おくさん、もうなんにもしなくてもいいんだもんね。
家の前に止まっている大型のトラックに
どんどん積み込まれてゆきます。
大型の荷物も、2人掛りでもう積み込んでしまいましたよ。
“引越し慣れてらっしゃいますねー。
とてもやりやすかったですよ。”
とおにいさんたちからお褒めの言葉をいただきました。
ほぼ、積み終わりました。
先に、荷物は行っちゃうのね。
うさよたちは、会社の人事の方に
社宅の明け渡しをしてから、
自分たちの車で新居に向かいます。
2年7ヶ月ここの家にいたんだね。
なまはげ国もいいとこだったから、
名残惜しいよ。
磨いた窓ガラスに白い雲が映って、
なんだかこみあげてくるものがあるね。
これでこの家ともお別れだね。
それなりに愛着もあったけど、次の生活
が待っているから。
さあ、なまはげ国を脱出だ！！
お引越し
ーさらば！なまはげ国
